カメラのついた、細くてやわらかいファイバースコープを鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸を調べる検査です。
口から挿入する内視鏡と違い、のどの奥にある舌のつけ根に触れないため、吐き気をほとんど感じさせません。
体にかかる負担も少なく、検査後はすぐ日常生活に戻れます。気持ちを楽にして、検査を受けてください。
検査費用の目安:保険診療です。自己負担3割でおよそ10,000円です。
受診時、診察の際に予約をしてください。検査前必要事項のチェックならびに検査に関するご説明を合わせていたします。電話での予約は受け付けていませんのでご了承ください。
検査日時は月・火・水・金・土曜日の午前9:30で予約制です。
検査日 |
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9:30~ |
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午後診療 |
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経鼻胃内視鏡について
通常の経口胃内視鏡は、嘔吐反射が強く苦痛を伴います。より苦痛の少ない検査ができるようにと、改良され経鼻胃内視鏡が開発されました。ファイバースコープは細くかつ軟らかくなり(直径9.3mm→5.9mm)、その結果鼻から挿入することが可能になりました。鼻から挿入することで、嘔吐反射が少なく苦痛がほとんどなく施行できます。鼻からは麻酔薬を流し入れ、十分に麻酔をしてから行いますので痛みもありません。
定期的に内視鏡検査を受けていれば、万が一胃がんになったとしても、多くの場合内視鏡で治療できる早期の段階で発見されています。特に胃がんになりやすいとされるピロリ菌感染のある方、萎縮性胃炎の方には、定期的な内視鏡検査を強くお勧めします。
検査の進め方
鼻の中はとても敏感なところです。カメラを入れた時に痛みがないようにする必要があります。そのため検査の前に麻酔薬の液体を、鼻の中に流し込み良く麻酔をします。
検査終了までは、以下の手順で検査を進めていきます。
- 1. 問診
- 鼻出血を防ぐための事前チェック
例えばこんなことを聞かれます
「鼻の病気で耳鼻咽喉科にかかっていますか?」
「鼻血はよく出ませんか?」
「血液をサラサラにする薬を飲んでいませんか?」
- 2. 前処置
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痛くなく、安心です。
消泡液を飲みます。
(胃の泡を消し観察しやすくします)
鼻腔に局所血管収縮剤をスプレーします。
(出血をしにくくし、鼻の通りもよくなります)
鼻腔に麻酔薬を注入します。
(局所麻酔ですので眠くなりません)
鼻腔に麻酔スプレーを噴霧したり、麻酔薬を塗ったチューブを挿入して、鼻腔の局所麻酔を追加します。
(鼻腔の痛みが抑えられ、内視鏡が通りやすくなります)
- 3. 鼻からの内視鏡検査
- 鼻の中(鼻腔)は左右それぞれ2つずつ両側合わせて計4つの穴に分かれています。
実際に確認しながら、もっとも広い穴よりカメラを挿入していき、食道・胃・十二指腸を詳しく観察します。
(またこの時ピロリ菌の検査も同時にできます。)
- 4. 帰宅
- 眠くなる静脈(注射)麻酔は使わないので検査終了後は、すぐに日常生活に戻れます。
局所麻酔は30分~1時間で切れますので、その後は飲食可能となります。
(アステラス製薬(株)指導箋より一部抜粋)